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ビルゲイツ、あなたは何故寄付をするのか

ビルゲイツ、あなたは何故寄付をするのか

みなさんビルゲイツをご存知でしょうか。

今や欠かすことのできないWord、Excelといったソフトを手掛けるマイクロソフトの創業者にして実業家です。そんな彼ですがアメリカの雑誌であるフォーブスの世界長者番付で、1994年から2006年まで13年連続の世界一となっております。

そんな彼ですが「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」と称し多額の寄付を実施しております。

その額は生半可なものではなく2005年に国際団体「ワクチンと予防接種のための世界同盟」に行った寄付額、7億5000万ドルは民間への寄付額世界一です。

しかしこういった多額の寄付を行ったという話はビルゲイツのみにとどまらず、お金持ちが行う行動としてよく耳にします。それではなぜお金持ちは寄付をするのか、そのことについて考えてみたいと思います。

寄付、、、なんてしたことないわ

「寄付をする」という行為は誰にでもできることです。コンビ二においてあるボックスへ小銭を入れる、これも十分寄付に該当します。

しかしながら私は生まれてこのかた釣銭を寄付したことなどありませんし、寄付しようと思ったこともありませんでした。(みなさんはそういった経験はありますか?)

寄付をする、そんな余裕は自分にはなく、一部のお金に余裕のある人が行うものだと思っていました。だってそうでしょう、日本には「塵も積もれば山となる」との格言がある通り、例え一円であったとしても毎回それらを寄付しているとそれなりの額になります。少なくともうまい棒は買えます。

しかしお金が物凄い影響力を持つこの時代、その重要性を重々理解した「お金持ち」が自ら多額の資金を寄付に回すということは、そこに何らかの価値・意義があると分かっているからでしょう。今日はこの点を詳しく見ていき、寄付パワーを身に着けたいと思います。

何故、寄付をするのか

寄付をする理由について自分なりに考えてみました。

 

  1. 社会に貢献したという自己肯定
  2. 綺麗なお金の使い方をしたという自己肯定
  3. 良いことをしたという高揚感

 

考えてみると自己肯定を高める効果ばかりが浮かびました。確かに自己肯定はお金では手に入らない要素のような気がしますが、それでもそんなにもパワーがあるかと思ってしまいます。

そこでお金持ちの答えを聞いてみたいと思います。ビルゲイツはテレビインタビューでこんんなことを言っております。

そうですね、幸運にもばくだいな富が手に入ったら、何ができると思いますか? ピラミッドを建てられますし、400人にうちわであおいでもらったりもできますよ。ただ、消費には限度がありますから、そこから、自分の感じていること、属しているもの、本当に価値のあることについて、考えなくてはなりません。皆さんが自身をこの世界の住人だと感じ、全人類の手助けをしたいと思っているのなら、「もっとも大きな不公平はどこにあるのか?」ということを考えましょう。

確かに言われるとその通りのような気がします。何より本当にそれらを実現できてしまいそうな彼が言うのですから、400人にうちわであおいでもらうことへの価値というのはそれほど大きくないのでしょう。それが彼の感じた、「消費」というお金の使い方は得れる満足感に天井があるという結論です。そして自分が本当に価値があると思えるお金の使い方ってなんだろうと考えた結果、消費ではなく寄付という答えに行き着いたのでしょう。

しかしこんな結論で納得できるほど私も甘くはありません。それは既に将来に不安を感じないほど資産があるから言えることであって、じゃあ私ほどの財しか持たない状態でも同じことが言える?そりゃ俺も消費を山ほど楽しんでからならそんなカッコいいこといえるわ!!と叫んでしまいそうです。

そこでもう少し調べてみたところ、彼、こんなことも言ってました。

稼いだお金を、寄付に使おうと決意したところで気が付きます。それがお金を使う方法として最高だと考える理由を、ビジネスに関係している人と話すことによって、なんというか、少し気づくのです。待てよ、これは簡単な考えではない、単に悲しいことを見過ごせないというだけではなく、自分の中が変化しているのだ、ということにです。

「またまたぬるいこと言ってるわ、この人ボンボンと違うかな?」と、私の中のもう一人の僕がささやきます。しかしこのビルゲイツさん、比較的裕福な家庭に生まれたものの決してお金持ちではなく、一般的な家庭で育ち億万長者となった模様。すなわち元々の感性は庶民派です。

であるならば頭ごなしに否定せず、言葉の背景を感じ取らねばなりません。忘れかけてましたがこのブログは偉人の名言から学び、糧にしこうという姿勢でやっているのですから。謙虚に謙虚に…

寄付というお金の使い方とビジネス

先のビルゲイツの言葉、ちょっと引っかかった箇所がありました。

それは「ビジネスをしている人と話すと、寄付がお金の最高の使い方であるということに気付く」という点です。これに気付くことで自分自身も変わっていけるのだとかなんとか。

ここで私のセンサーはピーンと反応しました。ここが今回の話題の最大の論点であると。

おそらくビルゲイツが私と話していても寄付が最高のお金の使い方だと感じることはないでしょう。寄付という行為を行える彼の立場を羨み、「流石だね」とか、「すごいね」とかそういった言葉しか発せないからです。

ここでのポイントは、彼が私のような雇われ者ではなく雇う側、すなわちビジネスをしている人と話す時に気付くのだと述べている点です。彼と話せる実業家となると世界でも指折りでしょう。即ち、「成功している実業家と話すと寄付が最高のお金の使い方であると感じられる」と捉えることができます。

つまりビジネスに成功している者の多くは、寄付に意義を見出せるといえます。どうやらここが凡人と一線を画すポイントのよう。では寄付とビジネス、これらに共通する項目は何なのか、次回はこの点を考えたいと思います。今回の話、かなり深そうですよ。ビジネスの深淵を覗き見、我と共に新生の幕開けを迎えようぞ!!